将棋の第90期棋聖戦2次予選6組決勝、藤井聡太七段(16)対久保利明九段(43)戦が11日、関西将棋会館で始まった。

藤井の18年度の勝敗は42勝7敗(末放送のテレビ対局を除く)、勝率は8割5分7厘で、年度最高勝率の歴代トップに浮上している。中原誠16世名人(71=引退)が67年度に記録した47勝8敗、8割5分4厘の年度最高勝率の51年ぶりの更新も現実味を帯びている。本年度は本局を含めて、残り数局とみられ、新記録樹立には負けられない戦いが続く。

久保は棋王3期、王将4期のタイトルを獲得した強豪。順位戦ではA級に所属する。

振り駒の結果、久保の先手に決まった。午前10時、お互いに深々と一礼し、対局を始めた。久保は角道開けた。藤井はいつものようにお茶を一口すすると、飛車先の歩を突いた。両者は初手合い。

持ち時間は各3時間。夕方には決着する見込み。