2020年東京オリンピック(五輪)の招致疑惑を巡り、フランス司法当局から贈賄容疑で捜査を受けている日本オリンピック委員会(JOC)の竹田恒和会長(71)が19日、都内で行われた理事会で辞意を表明した。任期満了の6月末に退任する。

東京都の小池百合子知事は19日、取材に、竹田会長からこの日朝、電話でJOC会長を退任する報告を受けたとした上で、「長い間、スポーツ界をリードしてこられたことに敬意を表したい」と話した。「潔白については、自ら証明していきたいとおっしゃっていた」とも明かした。竹田氏は、20年大会の招致活動をめぐる贈賄疑惑でフランス当局の捜査を受けており、小池氏は「(招致活動に)都民のお金は入っていないが、あらためて(流れを)確認したい」と述べた。一方、桜田義孝五輪相は報道陣に「大会まで500日を切り、準備を加速する必要がある」と述べ、JOCに早期の体制づくりを求めた。