宮城県石巻市に貸し出されていた64年東京オリンピック(五輪)聖火台の返還式典が24日、同市内で行われ、20年東京五輪大会組織委員会の森喜朗会長らが出席した。

復興の一助にしたいと同市から要望を受けた日本スポーツ振興センター(JSC)が14年12月から貸与。15年6月から同市総合運動公園に設置され、述べ1万人が聖火台にまつわるイベントに参加した。来月以降、岩手、福島での展示を経て、製造された埼玉県川口市で修繕、展示を行った後、新国立競技場前の広場に設置される。森会長は「石巻の親戚が国立競技場にいるような感じでお尋ねいただければ、聖火台も喜んでくれると思う」と語った。最後は音楽デュオゆずが「栄光の架橋」を歌い、彩りを添えた。