新元号が1日、さいたまスーパーアリーナ(さいたま市中央区)で行われた大東文化大学(東京都板橋区)の2019年度入学式で揮毫(きごう)された。新元号発表の約50分後、12時20分から創部97年の伝統ある書道部の部員が「令和」の文字を墨書で記した。

第97代書道部・江田感さん(20=文学部書道学部3年)は行書体、木原大恵斗さん(19=文学部中国文学科2年)は楷書体の新元号を手に「万葉集からの出典でもあり、読みやすく、とても書きやすい」と声をそろえた。式典では学長告辞の際に書道部員11人が、それぞれの墨書を壇上で披露した。同大は建学の精神で「漢学の振興」を掲げ、日本初の書道学科を設置されている。平成の発表文字を記した河東(かとう)純一氏(72)もOB。