新元号「令和」の引用素となった万葉集の「梅花の歌」が詠まれたとされる“発祥の地”の福岡・太宰府市は25日、27日からの10連休中の「令和」関連企画を記者発表した。

出席した楠田大蔵市長(44)は「大きなご縁で誇らしく光栄なこと。市民とともに平成へ感謝し新たな年をお祝いしたい気持ちを表しました」と説明した。

5月1日に募集する市内外の1000人による「令和」の人文字づくりを行うほか、10連休中を中心に記念モニュメント作製を行うための1万円寄付を、太宰府市ふるさと納税ホームページなどを通じて募る。

楠田市長によると、モニュメント素材は「チタンの一種で1万年持つ素材だそうです」と言い、730年(天平2)に歌人の大伴旅人が「令和」の典拠となった万葉集の「梅花の歌」を詠んだ「梅花の宴」が行われた。末永く未来にもつなげようと「感謝や喜びを未来永劫(えいごう)受け継いでいきたい」(楠田市長)という素材選びになった。モニュメントの表には、万葉集の梅花の歌の三十二首の序文が刻まれ、裏には寄付者名が名前が刻まれる。市を挙げて新たな年を歓迎する。