国民民主党は26日、自由党との合併を両院議員総会了承し、必要な手続きを終えた。自由の衆参6人を合わせ、計64人になった。

25日午後6時半に始まった党内議論は26日午前1時半すぎまで7時間以上続き、異例の未明未明。自由党の小沢一郎代表とともに合意書に調印し、会見した玉木雄一郎代表は、「分断、分散の(野党の)歴史を統合と結集の新しい歴史にしたい」と話した。30日が両党で決めた議論の期限。ぎりぎりで結論を出した。

紛糾の一因は、小沢氏の地元岩手の参院選候補をめぐる両党の対立。協議は今後も続くが、小沢氏の主張と対立する岩手1区の階猛衆院議員は合併に反対し、離党の可能性も示唆。対立の火だねは残ったままだ。

一方、1度は民主党を離れた小沢氏にとっては、豊富な資金力を持つ古巣への「復活」だ。玉木氏は同日夜のBSフジ番組で、小沢氏に選挙関連を担当してほしいと期待を示した。国民&自由の動きとは一線を画す立憲民主党の枝野幸男代表は会見で、他党との合併に否定的な認識を示した。