第58回「静岡ホビーショー」が、8日から静岡市駿河区のツインメッセ静岡で始まった。プラモデルや鉄道模型などのホビーメーカー84企業と3団体が出展し、本年度上半期の新製品を紹介。9、10日の業者招待日では、プラモデルの全国出荷額の80%以上を占める「模型の世界首都・静岡」らしい精巧な製品を求め、海外からも多くのバイヤーが会場を訪れた。

そして、8日には県内の小中高校生約5200人を招待した。若年層のユーザーを増やすことが業界の課題となっており、その打開策の一環として初めて開催。プラモデル作りを体験してもらった。参加者は、自分の手で作る楽しさを実感し、大好評だったという。

若年層のユーザー増に向け、メーカーも工夫を凝らしている。株式会社ハセガワ(本社・焼津市)では、若者や女性にも組み立てやすい商品を意識し、パーツ数を抑えた接着剤や色づけ不要のかわいいロボットや、フィギュア用の机や椅子などのプラモデルを発表した。同社の企画開発部・渡辺秀彦さんは、「難しいものではなく、手に取りやすい簡単なものから、実際に作る体験の楽しさを知ってほしいです」とアピールした。本イベントは、11、12日に入場無料で一般に公開される。