将棋の最年少プロ、藤井聡太七段(16)が5月31日、大阪市の関西将棋会館で指された第32期竜王戦4組ランキング戦決勝で、菅井竜也七段(27)を破り、3期連続ランキング戦優勝を決めた。

同棋戦でデビューから3期連続優勝は史上初。木村一基九段、永瀬拓矢叡王に続く、史上3人目の3期連続優勝で、本戦出場を決めた。

高い壁を乗り越えた。王位1期の強敵・菅井には過去2戦2敗。午前10時から始まった対局は、同一局面を4回繰り返す「千日手」が成立し、無勝負となった。指し直し局で、激しい攻め合いを制した藤井は1日午前0時5分に勝利。「決断よく指すことができた」と日付またぎの白星を喜んだ。

対菅井3戦目にしての初白星。三度目の正直になった。史上初の3期連続優勝に「上を目指して一局一局を集中していきたい」。初のタイトルへ向けて、高い壁を打ち破った。