将棋の最年少プロ、藤井聡太七段(16)が3日、東京・千駄ケ谷「将棋会館」で行われた第67期王座戦挑戦者決定トーナメント1回戦で佐々木大地五段(24)に敗れた。これで年度内にタイトル挑戦権があるのは、竜王と王将だけとなった。

前局の5月31日には第32期竜王戦4組決勝で、菅井竜也七段(27)を千日手指し直しの末に下し、史上初のデビュー以来3期連続優勝を果たしたばかり。今回も終盤の激しい寄せ合いを演じたが、佐々木の読みが上回った。「こちらが苦しかった。相手の指し手が見えなかった」と絞り出すように振り返った。

佐々木に勝てば、斎藤慎太郎王座(26)への挑戦権獲得を目指し、準々決勝で羽生善治九段(48)と対戦するはずだった。昨年2月の朝日杯準決勝以来、公式戦2回目の対戦はならなかった。前期は挑戦者決定戦ベスト4に進出して予選をシードされたが、来季は予選からのスタートとなる。「また力をつけて頑張りたい」と話していた。