将棋の羽生善治九段(48)が4日、東京都渋谷区の将棋会館で指された第60期王位戦リーグ白組プレーオフで永瀬拓矢叡王(26)を破り、歴代最多となる公式戦通算1434勝を達成した。偉業達成に将棋界から祝福のコメントが寄せられた。

最年少プロ、藤井聡太七段(16)は「歴代最多勝の達成に心よりお祝い申し上げます。一局一局の積み重ねが1434勝という偉大な記録となり、これからもさらに重ねていかれる事に深い感銘を覚えます」と日本将棋連盟を通じてコメントした。羽生はあこがれの存在でもあり、大きな目標でもある。

これまで羽生と22回ものタイトル戦を戦ってきた好敵手の谷川浩司九段(57)は「新記録達成、おめでとうございます。先日私も対局しましたが、ますます『自在の境地』に達しておられると感じました。これからも、将棋の無限の可能性を求めながら、勝ち星を重ねていかれることを願っています」とコメントした。

日本将棋連盟・佐藤康光会長(49)は「このたびは前人未到となる1434勝目、誠におめでとうございます。40代で新記録達成は驚異的であり、数字が全てを物語っているように感じます。体調にご留意され、今後とも末永いご活躍を祈念いたしております」とコメントした。

中原誠16世名人(71=引退)は「千里の道も1歩から。羽生さんの一局一局の積み重ねに感服いたします」とコメントした。