タレント萩本欽一(78)が10日、20年東京パラリンピックの成功とバリアフリー推進に向けた懇談会の初会合に、メンバーの1人として出席した。

多くの観客が競技の観戦に訪れるように、自ら先頭に立って呼びかける意欲をアピールした。「五輪おじさん」ならぬ、「パラリンピックおじさん」宣言だ。

懇談会は都庁で行われ、著名人や学術界、パラアスリートら21人が出席し、意見交換。その中で、萩本は、12年のロンドンパラリンピックの際、開会式の満員の観客席を見た際の感動を挙げ、「人がいっぱい入っている姿をみて、イギリス、ロンドンっ子が好きになった」と話した。

今回の打診を引き受けたのも、ロンドン大会を振り返り、「その時、東京で(パラ大会が)行われるなら、イギリスに負けない観客席をつくりたいと思ったから」と明かした。

「まず私が先頭に立ち、客席で競技を見たいと思っている。日本人、東京人の心を世界中に見てほしい」とも述べ、大会中、多くの観客が観戦に訪れるために活動する意向を示した。小池百合子知事に「知事も来ますよね。待っています」と呼びかけた。

萩本は、社会人入試で15年に入学した駒大仏教学部を先日、「笑いの仕事に集中したい」という理由で、自主退学したことが明らかになったばかり。小池知事に「大学生じゃなくなっちゃったの? 欽ちゃん」と声をかけられると、笑顔で応じていた。