「ジェンダー平等実現」への取り組みが評価された美容サロン経営者の佐伯真唯子氏が、日本人女性としては異例となる、国連NY本部で2年連続のスピーチをこのほど行った。

佐伯氏は現地6日に国連「SDGs推進会議」でスピーチを行い、「女性たちがポジティブであれば、世界はきっとハッピーな方向へ進んでいく。自分たちが今日よりもっとハッピーになるために、いつも笑顔で楽しみながら、私たちは努力を続けていきます」と意気込みを語った。

国連は、2030年までに世界的貧困などを解消するために、17の持続可能な開発目標「SDGs(Sustainable Development Goals)」を採択している。このうちの1つ「ジェンダーの平等」について、全身脱毛サロン「KIREIMO」などを運営する株式会社ヴィエリスの代表取締役社長、佐伯氏の取り組みが評価され、国連でスピーチをする運びとなった。

また佐伯氏は、国連の活動を支援するNGO組織の委員会「SDGs女性の活躍を推進する委員会・TALSE/インポスター症候群ゼロ運動」の副委員長にも選ばれた。佐伯氏はスピーチで、女性が発症しやすい「インポスター症候群」にも言及。同症候群は必要以上に自分を過小評価してしまい、他人の評価を過剰に意識してしまう症状。佐伯氏は「インポスター症候群は日本ではまだ全く知られていない問題」と提起した上で「日本人が本来持っている謙譲の精神と、自分を過小評価することは話が全く違うように思えてなりません」と、副委員長として、課題に取り組む意欲を示した。委員長は国連の女性問題の第一人者である、アンワルルK・チャウドリー国連大使が務める。

開発目標「SDGs」には他に「貧困をなくす」「質の高い教育の普及」「安全な水とトイレの普及」など全17項目ある。日本政府内にも、首相を本部長とする「SDGs推進本部」が設置されている。