将棋の最年少プロ、藤井聡太七段(16)が18日、大阪市の関西将棋会館で指された第78期名人戦順位戦C級1組の開幕戦で、村田顕弘六段(32)を破り、白星発進した。前期、逃したB級2組昇級の再チャレンジが始まった。

藤井は「最後は際どい形で、なんとかしのぐことができた」と振り返った。前期のC級1組で9勝1敗の好成績で終えたが、同成績で4人が並び、規定により上位2人の昇級枠に入れなかった。

各10局を戦うC級1組は今期38人が参加し、上位2人がB級2組へ昇格する。順位戦は最上位のA級からC級2組まで5クラスあり、A級の優勝者が名人挑戦者となる。谷川浩司九段(57)が持つ名人獲得の史上最年少記録の21歳2カ月を更新するには、藤井は昇級で足踏みできない状況。「気負いすぎてもよくない。自分自身の対局に集中したい」と意気込んだ。