6月24日の参院本会議で、安倍晋三首相の問責決議案を提出した野党に対し「愚か者の所業」とし「恥を知りなさい」と発言した自民党の三原じゅん子参議院議員(54)が2日、東京・新宿駅西口で行われた自民党の街頭演説会に登壇し、一部の聴衆から「恥を知れ」のブーイングを浴びた。

三原氏が演説を始めて40秒が過ぎたあたりで、歩道から「恥を知れ」と大ブーイングが飛びかった。右手を前に突き出し「みなさん、いろいろお集まりいただき、お声をかけていただいていること、心から御礼申し上げます」「私たち自民党は年金の問題にしても、どの政策にしてもいろいろな意見を取り入れ賛成、反対、両方の意見をしっかりと聞く思いを持っている政党であります」などと呼び掛けた。

三原氏は「いろいろな考えを聞かせていただく…これこそ、私たちが求めている民主主義であり、最高の場面を作っていただいていることに、本当に心からありがとうと申し上げたい」「もちろん、いろいろな意見があっていいんですよ」などと、やや声を大にして訴えたが、「消えろ、消えろ」などの怒号は飛びかい続けた。

三原氏は7分弱、演説を続けたが、終盤には「恥を知れ」と書かれたのぼり旗やボードまで突きつけられた。それでも、最後まで冷静に、笑顔で演説を終え、その場を後にした。【村上幸将】