山本太郎氏(44)が代表を務める政治団体「れいわ新選組」から参院選東京選挙区に立候補した、沖縄創価学会壮年部の野原善正氏(59)が、参院選が公示された4日、東京・新宿駅西口で第一声を行った。

前日3日に、比例区に転出しての立候補を表明した山本氏に代わり、東京選挙区で立候補した野原氏は、立候補の理由について、辺野古新基地建設の問題を東京を含め全国の国民の問題として考えて欲しいからだと訴えた。「そろそろ、米軍基地の受け入れを、他の都道府県に平等に引き受けてもらう議論がなされても良いのではないか? いつまで他人の不幸の上に、自分の幸せを築くのか? どうか沖縄の痛みを、他人の痛みじゃなく、自分の痛みとして真剣に考えていただくことを希望します」。

また、24歳で入信し今年で35年となった創価学会と、公明党に対しても、その現状を厳しく批判した。

「立党の精神は大衆とともに戦い、大衆とともに死んでいくのが原点。自民党と連立を組んで20年…うまみに浸り、民衆救済の精神を忘れ去った」

「安保法制に賛成した結果、自衛隊の海外派遣ができるようになり、共謀罪にも参加した。民衆を弾圧するような法案を通すのは、どう考えてもおかしい。自民党の歯止め役のはずが、暴走している。平和思想と真逆の方向に進んでいるとしか思えない。危険…絶対に止めないといけない」

「良識ある創価学会の皆さん、いつまで善人の沈黙を続けるのですか? 正しい者は正しい、間違っている者は間違っていると声を上げて欲しい」

東京選挙区では、公明党の山口那津男代表(66)との対決となる。

山本氏は、野原氏が第一声を行った午前11時段階で立候補への書類が整っておらず、応援演説の立場で野原氏にエールを送った。

「東京の、山口那津男様が出る選挙区で、野原さんが立候補! ガチンコでケンカするんですよ! ならぬものは、ならぬ! ガチンコでケンカできる、本気の大人が今、東京都から立候補したんですよ! こんな面白い選挙、過去にあっただろうか?」

その上で、山本氏は「消費税、廃止にしませんか? 税金が必要なら、まずは金持ちから取れ! 沖縄の声を聞け! 都会の皆さんにも考えていただきたい」と訴えた。【村上幸将】