野党第1党の立憲民主党の枝野幸男代表(55)が参院選最終日を迎えた20日、各地で街頭演説を行った。

この日午前、東京・品川駅に同党からの立候補者とともに登場した。

枝野氏は「今回の選挙でも年金の問題を取り上げると、与党の皆さんは国民の不安をあおるなと反論される」と指摘。「十数年前の参院選で消えた年金をごく一部だと、不安をあおるなと叫んでいたのは誰だったか。たくさんの年金が消されていたことが分かり、その多くを取り戻すことができたのは、長妻昭さんが頑張ったからだけではない。あの選挙で野党に力を与えていただき、国会で迫る力を与えていただいたから、消された年金を取り戻すことができた」と、かつての「消えた年金」問題を挙げた。07年参院選の1つの争点として戦った結果、自民党が大敗し、当時の安倍首相を退陣に追い込んだ“成功例”を強調した。

さらに「老後の不安、子育てなど、生きづらさに直面している皆さんの声をしっかり国会に届けて、まっとうな議論をさせるために、最後の一押しを。新しい時代の最初の選挙、国会の景色をかえる選挙にさせてください」と訴えた。最後は支持者から「え・だ・の!」と何度も枝野コールが起きた。