改選議席の過半数を獲得した安倍晋三首相は21日、東京・永田町の自民党本部でテレビ各局との会見を行い、改めて改憲への意欲、消費増税の実施を語った。

憲法改正に関して「おかげさまで改選議席の過半数を得ることができた。ちゃんと議論をしていけ、という国民のみなさんの声をいただいた」と、強気な姿勢を崩さなかった。さらに発議に必要な議席の3の2以上を得るために「国会の議論を通じ、国民民主党だけでなく、他の党、無所属の方々とも真摯(しんし)な議論が進んでいくことを期待している」と、日本維新の会以外の野党勢力にも改憲を訴えていくことを明らかにした。消費増税は「税金が上がるというのは、いやだと感じられる。しかし、社会保障費に対応するために全世代型の社会保障制度を構築するうえにおいても、また国の信用を守っていくためにも必要だと考えている」と、予定通りに10月から8%から10%へ引き上げることを明言した。【大上悟】