第25回参院選は22日、全124議席が確定した。与党で改選過半数(63議席)こそ上回ったが、自民党は改選議席を9減らし、単独過半数も失った。

そんな中、山本太郎氏率いる「れいわ新選組」と、「NHKから国民を守る党」が躍進し、政党要件を獲得。「ネオ野党」と呼ばれる両党の台頭は、既成政党に対する有権者の不信も浮き彫りにした。

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初当選したれいわ新選組の木村英子氏は「国会に重度の障害者を入れてくれるのかな? という話」と国会の対応に期待と不安の入り交じった思いを吐露した。配慮して欲しい点を聞かれると「介護者がいないと何もできない。全てを補ってくれるパートナー伴って議事できるのかなという不安がある」と口にした。さらに「同じ姿勢で、ずっといるのがつらい。体をさすったり、頻繁に水を飲ませてくれるのか。そういう部分で配慮してくれるとうれしい」と語った。

○…重度の障がいがある舩後、木村両氏の登院を前に、議場などでさらなるバリアフリー化が求められる。参議院は22日、「(議員側の)要望を聞きながら対応していきたい」と話した。山本代表はこれまで「介助者が議場に入ることが許されていない」としていたが、同行の可否に関する規定はないといい、今後さまざまな対応を議院運営委員会で協議する。岩手選挙区で初当選した横沢高徳氏も車いすを利用している。参議院ではかつて自民党の八代英太氏が車いすで活動した。