20年東京オリンピック(五輪)の公式文化プログラムの1つ「東京2020オリンピック・パラリンピック能楽祭」(来年7月27日開幕、東京都渋谷区・国立能楽堂)記者会見が31日、都内で行われた。

能と狂言が連日上演される能楽の一大フェスティバルで、各流儀の宗家や人間国宝ら延べ600人出演。12公演で観客動員数7200人を見込んでいる。

史上最大の能楽の祭典を五輪期間中に行うことで、日本の伝統芸能である能楽を国内外にアピールしていく。64年東京五輪期間中も、戦後復興の象徴として「オリンピック能楽祭」が行われた。字幕などを活用し、多言語に対応する予定。

20年東京五輪・パラリンピック開閉会式の演出の総合統括を務める狂言師の野村萬斎(53)は初日27日に舞台に立つ。3日前の24日は五輪開会式だけに、日を置かず、再び大役を務めることになる。「体がいくつかあると大変楽だなといつも思いますが、お役目をいろいろ頂戴しつつ、こなしたいと思っています」と意気込んだ。

さらに「24日が開会式で、次の閉会式まで少しだけ余裕がある。金曜日の開会式後、土・日と少しお時間いただき、月曜から再始動の能楽祭。こちらもいいスタートダッシュを切るため、土・日は休ませていただこうと思います」と話し、五輪開会式から能楽祭初日までの2日間は“リフレッシュ期間”を強調した。