JTBグループの「JTBコミュニケーションデザイン」は12日、来年8月1~4日に東京・お台場の「Zepp DiverCity TOKYO」でeスポーツ大会を開催すると発表した。同社が初出展した「東京ゲームショウ2019」(千葉市「幕張メッセ」)で会見した。旅行業界がeスポーツの全国大会を主催するのは、初めてだ。

対象となるゲームは、「eFootball ウイニングイレブン」(コナミデジタルエンタテインメント)、「家庭用ゲーム 太鼓の達人シリーズ」(バンダイナムコエンターテインメント)など。来年4月から札幌、仙台など全国7カ所でブロック代表決定戦を行い、本選出場者を決める。全体で2万~5万人の参加を見込んでいる。

昨年7月、JTBコミュニケーションデザインはポータルサイトを立ち上げた。今秋に行われる茨城国体の文化プログラムとして実施されるeスポーツでも、ポータルサイトを無償提供している。「旅行のほかに創造できる分野として、eスポーツには魅力を感じている」(同社・島村直樹営業推進部長=54)。新たな潮流の創出を図る。

eスポーツの大会としては、半導体大手「インテル」が11日、東京五輪・パラリンピックを前にした来年7月、世界大会を東京都内で開くと発表している。