さいたま市にある「鉄道博物館」は13日、今年秋の企画展「走るレストラン~食堂車の物語~」の内覧会を行った。

列車に長時間乗る中で、移りゆく車窓の風景を見ながらおいしい料理を食べるという特別なひとときを演出してきた、昔懐かしい食堂車。1899年(明32)に旧山陽鉄道(現在のJR山陽本線)が日本で初めて連結されてから、今年で120年になる。その節目の年を記念した。

スペシャルギャラリーには、食堂車の始まりから太平洋戦争の激化による廃止と復活、高度成長時代、新たな形まで、歴史をたどる。同館収蔵品と所有者から借りた物を合わせ、約300点が展示されている。調理に使われた「石炭レンジ」や戦前のチラシ、販売品目録(メニュー)などの珍しい物、JR東日本のクルーズトレイン「TRAIN SUITE四季島」で使用される食器などもある。

期間は、9月14日から来年1月19日。鉄道博物館の入館料のみで観覧できる。