台風15号の影響で大きな被害を受け、休校していた千葉県内の小中学校が3連休明けの17日、各地で授業を再開した。

長引く停電の影響は大きく、特に給食は“完全復旧”には至らなかった。給食が提供できず、午前中で授業を終了したり、牛乳が提供できない学校もあった。

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休校していた千葉県の大多数の小中学校では、台風通過から約1週間ぶりに授業が再開した。県によると、停電中の学校には電源車が用意され、エアコンも使用できたという。

一方、給食については、大多数の学校で何らかの影響が出ている。県によると、計58校では午前中で授業を終了し、生徒を帰宅させた。そのほとんどが、給食が提供できないことが原因だった。また、材料がそろわず、メニューを変更する学校もあった。一部では、米提供業者が停電でご飯が炊けず、ご飯をうどんやスパゲティに変更。千葉市では、弁当持参を呼び掛けた学校もあった。

また、複数の牛乳提供業者が停電したため、多くの学校で牛乳が提供できない事態に陥った。各学校では保護者に、生徒は飲み物を入れた水筒を毎日持参するように要請した。

6100戸が停電中の八街市では、小中学校全13校で牛乳提供ができなかった。業者の製造ラインが停電でストップした影響で、今週中の牛乳提供は厳しいという。市は提供再開時期について「早くても週明け以降で、ずれ込む可能性もある」と話した。同様の理由で、県内の多数の学校でも、提供再開時期が早くても来週以降とみられる。県は「停電の状況で、再開時期はどうなるか分からない」と話した。

千葉県と千葉市によると、17日までに再開できていない公立小中学校は14校。休校理由のほとんどが、停電の影響とみられる。東電によると、17日現在、千葉県内の6万3000戸で停電が続いている。