囲碁の最年少プロ、仲邑菫(なかむら・すみれ)初段(10)が23日、大阪市の関西棋院で打たれた第14回広島アルミ杯・若鯉戦予選1回戦で羽根彩夏初段(17)と対局した。2人は今春にプロ棋士になった同期。現在、仲邑は公式戦3連勝中。この日は勝ち続ければ午後から2、3回戦と1日最大3局を行う。

先手後手番を決める「ニギリ」の結果、仲邑は先手番。両者は公式戦では初対局。非公式戦では今年8月、大阪市内で行われた囲碁のイベントで特別対局を行い、仲邑が羽根に快勝している。

羽根の祖父、泰正九段(75)は過去に王座のタイトルを獲得した「中京のダイヤモンド」の異名を持つ大ベテラン。父の直樹九段(43)は「平成の四天王」と呼ばれるトップ棋士。今春に羽根がプロ棋士となり、史上初の親子三代が現役でプロ棋士となった。

若鯉杯は1手30秒、1分の考慮時間10回の早碁戦。本戦は11月に広島市で行われる。