囲碁の最年少プロ、仲邑菫(なかむら・すみれ)初段(10)が23日、大阪市の関西棋院で打たれた第14回広島アルミ杯・若鯉戦予選1回戦で羽根彩夏初段(17)に勝利し、公式戦4連勝を飾った。午後1時から若鯉戦予選準決勝で宮本千春初段(25)と対戦する。

激しい攻め合いの最終盤、思わぬアクシデントが発生した。若鯉杯は1手30秒、1分の考慮時間10回の早碁戦。白番の羽根が344手目を打った。通常なら時間をカウントする対局時計のボタンを押すところ、羽根が押し忘れた。この時点で、羽根の時間切れとなり、仲邑の勝利となった。

終局後、仲邑に笑顔はなく「難しい碁でした」とコメント。羽根は「中盤はいいと思っていた。寄せで損をした」と話した。同期の仲邑には8月の非公式戦で敗れ、リベンジを誓っていたが、痛恨のミスで敗れた。

若鯉杯は1手30秒、1分の考慮時間10回の早碁戦。本戦は11月に広島市で行われる。仲邑が予選準決勝を勝てば、同日に予選決勝を戦う。