8月に運営会社の従業員のストライキが発生して営業がストップした、東北道・佐野サービスエリア(SA=栃木県佐野市)上り線のフードコートと売店が24日午前、通常営業を再開した。

運営会社「ケイセイ・フーズ」のストを起こした労働組合はスト終了を宣言。前総務部長の加藤正樹氏と労働組合の代表者でもある井原永治支配人が同日午後、佐野市内で会見を開いた。

加藤氏は会見で、SAの運営とストから復職した社員が落ち着くことを条件に、労働組合を解散する方向であることを明らかにした。組合内で採決を取り、参加した52人全員、解散の方向で一致したという。組合は今年7月結成されたばかりで、同氏は「批判もあったが、組合活動が何をやって良いかも分からない人間の集まりだったと、世の中の人たちに分かって欲しい」と複雑な心情をのぞかせた。

井原氏は「職場環境の悪化からストが始まりましたが、職場に戻り、次の経営者の方の人柄も含めて、戦うという姿勢はない。発展的に話が膨らんでいくと、私たちは思っている。そちらにかけていきたい」と、戦うより対話の姿勢で、経営者側と向き合っていくという今後の姿勢を明確に口にした。【村上幸将】