民間最大規模の日韓文化交流イベント「日韓交流お祭り」が28日、東京・日比谷公園で開催された。

北側ステージではオーケストラやダンスなどのパフォーマンスが行われ、南側には韓国料理の売店などが立ち並び、多くの来場客が交流を楽しんだ。

日韓両政府関係が冷え込む中、赤羽一嘉国土交通相大臣や福田康夫元首相、山口那津男公明党代表らが来賓として出席。佐々木幹夫実行委員長は「このようなときだからこそ、関係改善を図るため『日韓交流お祭り』のような文化交流、草の根交流を継続して行くことが必要だと確信しております」と開会の言葉を述べた。

歓迎あいさつをした韓国のナム・グァンビョ駐日大使は「関係が冷え込む度に克服し、互いに協力してきた歴史がある。これは両国間の民間レベルの根の深い交流とその過程を通じ形成された相互理解があったからです」と、民間交流の意義を説いた。

東京都大田区から訪れた森本学さん(54)は25日まで韓国旅行をしていたという。「民間レベルでは向こうも全然問題ないです。日本居酒屋も満員でした」と、ビールを片手に味付けチキンをおいしそうにほお張った。昨年初めて参加し、今年も韓国料理を楽しみに来たという。

昨年は2日間で史上最多の8万2000人が来場したが、今年は実数は公表しないという。運営スタッフは「昨年より盛り上がっている気がします」と話した。