東京都の小池百合子知事は11日の会見で、吉野彰さんのノーベル化学賞受賞について「リチウムイオン電池は現在の技術革新の大きな部分を担っている。ノーベル賞にふさわしい成果だ」と祝った。

一方で「リチウム電池の祖が日本にいながら、日本が『素材の国』になっているのは残念。付加価値を付けてこそ、日本のシェアやクオリティーを確保できる」と指摘。「素材を提供する国になるのではなく、科学者に報いるためにも日本の産業を見つめ直し、戦略をし直す必要がある」と訴えた。