高校ラグビーの聖地・花園ラグビー場(大阪府東大阪市)で20日、ラグビーワールドカップ(W杯)の準々決勝、日本対南アフリカ戦のパブリックビューイング(PV)が開催された。

日本代表の決勝トーナメント進出を受け、大阪・花園開催推進委員会が急きょ、W杯の会場の1つだった花園ラグビー場で実施を決定した。試合開始前に約7000枚の入場整理券を配布。ファンが続々と詰めかけ、710インチの大型ビジョンに熱い声援を送った。

花園ラグビー場ではW杯4試合を開催した。地元の花園商店街の前田正道会長(61)らは「チーム花園・もてなし隊」を結成し、大会期間中は海外のファンらをもてなした。試合が開催された日には、メンバーが折り紙で作ったラガーシャツ形のつまようじ入れなどを手渡した。この日は「チーム花園-」のメンバー約60人が花園ラグビー場で観戦した。前田会長は「最高のおもてなしをすることができた。きょうはみんなで一丸となって応援します」。

生駒少年ラグビースクールの小学4年、西陽生君は「南アフリカは強いけど、きょうも福岡選手にトライを決めてほしい」とエールを送った。【松浦隆司】