将棋の最年少プロ、藤井聡太七段(17)が渡辺明王将(棋王・棋聖=35)への挑戦権獲得を目指す、第69期大阪王将杯王将戦挑戦者決定リーグ、羽生善治九段(49)戦が21日午前10時から、東京・千駄ケ谷「将棋会館」で始まった。

先後は事前に決まっており、先手羽生先手2六歩、後手藤井は後手8四歩と、お互いに飛車先の歩を突いて対局が始まった。

挑決リーグ初参加の藤井は現在2勝1敗。初戦で三浦弘行九段(45)を下したが、豊島将之名人(29)に敗れた。18日には糸谷哲郎八段(30)に勝ったばかりだ。対する羽生は、豊島名人と久保利明九段(42)を倒して2連勝。リーグ在籍7人中、ただ1人全勝をキープしている。

両者の公式戦での対局は2回目。初顔合わせとなった2018年2月の朝日杯オープン戦準決勝では、藤井が勝っている。今回も勝って、屋敷伸之現九段(47)が持つ17歳10カ月でのタイトル初挑戦の最年少記録更新に近づくか? タイトル通算99期獲得の羽生が、3連勝できるか? 将棋界の次世代を担う逸材とスーパースターの挑戦権争いから目が離せない。

持ち時間は各4時間。同日夜には決着の見込み。