国や大阪府、大阪市の補助金計約1億7000万円をだまし取ったとして詐欺などの罪に問われた学校法人「森友学園」の前理事長籠池泰典(本名・康博)被告(66)と妻諄子(本名・真美)被告(62)が31日、都内の日本外国特派員協会で会見を開いた。

質疑応答の中で、この日、公選法違反疑惑や自身の贈答品疑惑が報じられたことを受けて河井克行法相(56=自民、衆院広島3区)が辞任するなど、閣僚の相次ぐ辞任に揺れる、安倍政権について、問う質問が出た。籠池氏は、自身と妻諄子(本名・真美)被告(62)の論告求刑公判が前日30日、大阪地裁(野口卓志裁判長)で開かれ、いずれも懲役7年が求刑されたことを踏まえ、次のように語った。

「法務大臣が辞任するということは、自身に資質がないということなんでしょうけど、私の公判が結審された翌日に、トップの法務大臣が公選法違反で辞めざるを得んようになったということ自体、わが国が民主国家、法治国家として本当に機能しているかどうか、疑いを持った」

その上で、菅原一秀経産相に続く閣僚の“辞任ドミノ”状態を「まさにダークナイト。ジョーカー的な存在」と、大ヒット映画のタイトルに引っかけて、笑い飛ばした。【村上幸将】