2020年東京オリンピック(五輪)聖火引継式の東京2020文化パート監督に就任したEXILE HIRO(50)が11日、都内で会見を行った。

ギリシャから開催国への聖火引き継ぎは、来年3月19日にアテネのパナシナイコ競技場で行われる。その際に行われる開催国の文化パフォーマンス時間は約10分。キッズダンサー約150人を参加させる構想も明かした。

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東京五輪大会組織委員会の森喜朗会長から「期待している」と激励されたHIROは「ビックリしましたが、とても光栄なこと。身の引き締まる思いです」。大役に緊張をにじませた。

「大枠のイメージはできている」という構想も一部明らかにした。「140~150人の子供たちを中心に、日本の伝統文化や新しい伝統文化を織り交ぜたパフォーマンスにしたい。ダンス人口は600万人と言われる中、日本の子供たちは世界でもトップクラス。スキルの高さも表現したい」。関係者によると、現段階では、国内で選抜した約150人の子供全員をアテネへ連れていく予定だ。

EXILEらが所属するエンターテインメント企業「LDH」を率いるほか、ダンス&ボーカルスクール「EXPGスタジオ」も手掛け、海外を含め15校を展開する。国内生徒約6000人のうち、約2300人が3歳~小学6年生の子供たちだ。EXILEの公演に出演させて経験を積ませるなど、キッズダンサー育成にも力を入れる。「屋外でのスタジアムツアーにキッズを参加させていますし、その経験が生かされるはず。楽しみです」。さらに「構想はIOC(=国際オリンピック委員会)にも評価していただき、協力態勢もお願いしている」と明かすなど、すでに強力なバックアップも得ている。

先月上旬に2泊4日の強行軍でアテネの会場を視察。「思ったよりも大きな会場でした」と、子供の人数も当初より増やした。「派手さやインパクトも大事ですが、子供たちの肉体表現を際立たせるよう、シンプルな演出にしたい」と構想をさらに膨らませている。【近藤由美子】