挑戦者の上野愛咲美(あさみ)女流棋聖(18)が、藤沢里菜女流本因坊(21)からタイトルを奪取するまであと1勝としている、囲碁の第38期女流本因坊戦挑戦手合5番勝負第4局が15日午前9時から、東京・市ケ谷「日本棋院東京本院」で始まった。初戦を落としたものの、第2局から連勝して、藤沢をかど番に追い込んでいる。

上野は今年1月、第22期女流棋聖戦で藤沢の挑戦を退けて初防衛に成功した。9月には全棋士に参加資格のある棋戦「第28期竜星戦」で、タイトル獲得経験のある男性棋士をなぎ倒して準優勝した。

一方の藤沢は現在、女流本因坊のほか、女流立葵杯、女流名人、扇興杯と4冠を保持。女流の第一人者でもある。

対局は黒番(先手)藤沢、白番(後手)上野でスタートした。持ち時間は各4時間。昼食休憩を挟んで、同日夕方には決着の見込み。