囲碁の第45期名人戦挑戦者決定リーグ進出者を決める最終予選決勝、藤沢里菜女流3冠(女流立葵杯・女流名人・扇興杯=21)対一力遼八段(22)が18日午前10時から、東京・市ケ谷の日本棋院で始まった。

白番(後手)の藤沢は、国内のプロ棋士435人が参加する名人戦予選で6連勝し、女流棋士としては20年ぶりに最終予選に進出。そこから連勝して、勝ち上がってきた。名人、棋聖、本因坊の3大リーグ戦の中で、ここまで来たのは、2011年(平23)の棋聖戦の鈴木歩七段(36)に次いで2人目。鈴木はリーグ進出者決定戦で敗れている。

対する一力は、14年の棋聖戦で16歳9カ月の史上最年少でリーグ入り。17年は天元戦と王座戦、18年は棋聖戦と王座戦に挑戦している。さらに、昨年と今年は竜星戦を連覇している若手実力者だ。こちらも初の名人リーグ入りを目指す。

予選からの勝ち上がりは3枠。これに張栩前名人(39)と、井山裕太4冠(30)ら前期リーグ成績上位者5人の計6人が加わり、総当たり戦で芝野虎丸名人(20)への挑戦権を争う。

持ち時間は各5時間。同日夜には決着の見込み。