全日本空輸株式会社(全日空)が18日、都内で12月から空港ラウンジと機内で提供を開始するワインの発表会を行った。

今回のワインセレクションは、昨年12月から選考を開始し、世界15カ国、約2000銘柄から書類審査とブランドテイスティングにより62銘柄のワインを選定した。欧州のみならず、近年注目を集めている日本産のワインを取り入れ、お食事との“マリアージュ”をより楽しめる。今回選ばれた62銘柄に加え、往年提供されている12銘柄を加えた74銘柄が一年間かけて機内や空港ラウンジで楽しめる。

ワインの選定は、2000年世界最優秀ソムリエを受賞したオリヴィエ・プーシエ氏と、国内外数々のコンクールで活躍しアジア・オセアニアで1位に選ばれた経験もある、コンラッド東京のエグゼクティブソムリエの森覚氏とANAが協力し厳選した。

来年に東京五輪(オリンピック)を控えていることもあり、今回から新たに食事と一緒に、3カ月ペースでワインを替え、より日本の四季折々を味わえる仕組みが導入された。森氏は「短い期間だが、今飲んでおいしいもの。今飲んで価値があるものをお出しできる」と幅広いラインアップに自信を持つ。

来年に迫った東京五輪では、観光客から日本の玄関の役目も持つ空港だが、担当者は「乗るたびに違う味を提供できる。日本に触れ、季節感を感じていただき楽しい思い出を作っていただければ」と語った。