年末の風物詩「現代用語の基礎知識選 2019ユーキャン新語・流行語大賞」が2日、発表され、8月にAIG全英女子オープンを優勝し、しぶこフィーバーを巻き起こした渋野日向子(20=RSK山陽放送)の代名詞「スマイリングシンデレラ/しぶこ」がトップテンに選ばれた。

選考委員の女優室井滋は「気候変動や高齢者の運転トラブル、消費税アップに付随する言葉が選評会ではズラリ並んだ」と、選評会で暗いワードが多かった台所事情を明かした。その上で「日本中の人が心躍らせたラグビーワールドカップ関連用語や全英女子オープンを制した『しぶこ』などがせめてもの救い」と、渋野のスマイルが2019年の暗かった日本を支えたと評した。

同じく選考委員の辛酸なめ子氏(漫画家・コラムニスト)は「昨今、スポーツ選手関連の言葉に励まされる傾向が続いていて(中略)誰かに笑わされるのではなく自発的に笑えば幸運が訪れると、スマイリングシンデレラが教えてくれたようです」と室井同様、渋野のスマイルが日本を明るく照らしたとたたえた。

渋野は、前日1日のLPGAツアー選手権リコー杯で優勝争いの末、2位に終わった。賞金女王争いも2度目の女王となった鈴木愛に約757万円差の1億5261万円で2位となり、史上最年少での賞金女王を逃した。ただ、新語・流行語大賞でもノミネート30語からトップテン入りを果たし、人気ぶりを見せつけた。