年末の風物詩「現代用語の基礎知識選 2019ユーキャン新語・流行語大賞」発表会が2日、都内で行われた。

日本の職場で女性のみにハイヒールやパンプスを強いる企業の服装規定をなくし、選択肢が男女同じになることを目標にした活動「#KuToo」がトップテンに入った。

運動の発信者として受賞した、グラビア女優でアクティビスト(活動家)の石川優実氏(32)は「インターネットから始まった言葉ですが、私が作った言葉ではありません。運動が進んで行く中で、賛同者の1人の方が作っていただいた。受賞者も私個人ではなく、アクションを起こした全ての方が受賞者」と、自ら作ったワードではないと強調した。

その上で「ヒールの否定運動じゃない。好きな方ははいてください。男性と同じものをはいてもらうのを許してももらう運動じゃない、同じものをはく権利があることを認めてもらう運動」と強調。「(女性だからと)優遇して欲しいわけじゃない。(男性と)同じ労働環境、条件で仕事をさせて下さい。女性は結婚したら会社を辞める、体力がないなど、女性のみに負担があるものをなくしフラットな判断して欲しい。話はそれから」と訴えた。

さらに、石川氏は「足を痛め仕事を諦めたり、就職活動を諦めた人もいます。足の痛みと戦っている人がいます。こんな運動をしなくて良い社会になって欲しい」と声を大にした。【村上幸将】