将棋の第61期王位戦予選準決勝、藤井聡太七段(17)対出口若武四段(24)戦が17日、関西将棋会館で行われた。この日の対局は来夏の王位戦7番勝負の挑戦者を決める戦い。今期、藤井は予選1回戦はシードで、予選2回戦では竹内雄悟五段(32)、3回戦では西川和宏六段(33)を破り、この日の準決勝を迎えた。出口戦に勝てば、挑戦者決定リーグ戦入りまであと1勝となる。

午前10時、お互いに深々と一礼し、対局を始めた。先手の藤井はいつものようにお茶を一口飲んでから飛車先の歩を突いた。出口は飛車先の歩を突き返した。両者の対戦は昨年10月、新人王戦決勝3番勝負以来となる。当時、出口が三段。3番勝負は藤井が2勝0敗で制し、新人王のタイトルを獲得した。

王位戦は予選トーナメントを勝ち抜くと、シード選手を含めた計12人が2組に分かれて挑戦者決定リーグ戦を実施。各組の優勝者が挑戦者決定戦を行い、勝者が7番勝負へと進出する。

持ち時間は各4時間。昼食休憩をはさみ、夜には決着する見通し。