70周年記念事業として、来年改装オープンを目指す「西武園ゆうえんち」(埼玉県所沢市)の記者会見が23日、都内のホテルで行われた。100億円を投資。大阪市のアミューズメント施設「USJ」の経営を再建した「刀」の森岡毅代表取締役CEO(47)と2年前から組んで構想を練りながら、「1960年代の心温まる幸せに包まれるテーマパーク」を目指す。

席上、西武ホールディングスの後藤高志代表取締役社長(70)は、「成功する確信を持っている」と力説した。森岡CEOも、「古さを逆手にとり、日本人の原体験から幸せを届けられるようにする。新しさと懐かしさを同居させ、これまで足を運んでない年齢層の人にも来てほしい」と語った。具体的な開業の時期は、今秋に発表の予定。

西武園ゆうえんちは1950年(昭25)に開業した。88年度に約194万人もの入場者数を記録したのがピークだった。その後、バブルの崩壊、施設の老朽化などで徐々に減少し、18年度は約49万人にまで落ち込んでいた。改装工事は、営業を継続しつつ行われる。