囲碁の最年少プロ、仲邑菫(なかむら・すみれ)初段(10)が13日、大阪市の関西棋院で打たれた扇興杯女流最強戦予選準決勝で小野綾子初段(29)を破り、予選決勝に進出した。初の本戦出場まであと1勝とした。プロ入りからの通算成績は21勝12敗。

対局時間は各3時間。年齢差は19歳。122手までで白番中押し勝ちした仲邑は「序盤から良い感じだったが、途中、少しややこしくしたと思います。全体を通しては、うまく打てた」と振り返った。

小野は「気分的に序盤から打ちにくかった。中盤にミスがあり、悪くなってしまった」。仲邑の印象について「とても強いです」と話した。

扇興杯は囲碁女流5タイトルの1つ。初の本戦出場へ、仲邑は「次もがんばりたい」と意気込んだ。