日産自動車は18日、横浜市内で臨時株主総会を開催し、内田誠社長兼CEO(最高経営責任者)ら4人の取締役を新任する議案を決議した。

株価下落、業績悪化で20年3月期の期末配当は無配当となった。不正疑惑から刑事事件となったカルロス・ゴーン元会長が昨年12月末に中東レバノンに逃亡したことに、内田社長は「毅然(きぜん)とした法的措置を取る」としたが株主から「業績不振の責任をとって役員報酬を見直すべき」と追及された。ゴーン元会長に対しては「日本に取り戻すためにレバノンで15億円の懸賞金をつけたい」など株主からは過激な強硬案も示された。議長を務めた内田社長は総会で2度の不信任動議を受けるなど大荒れとなった。