囲碁の最年少プロ、仲邑菫(なかむら・すみれ)初段(10)が24日、大阪市の日本棋院関西総本部で打たれた第27期阿含・桐山杯全日本早碁オープン戦予選Cで坂口隆三九段(71)に敗れ、10歳のラスト対局を白星で飾れなかった。プロ入りからの通算成績は21勝13敗。

持ち時間は各1時間で早碁の日本一を競う。年齢差は61歳。仲邑は終盤に粘りを見せたが、劣勢をはね返せなかった。176手までで白番中押し勝ちした坂口は「きょうは(仲邑の)リズムが悪かったと思う。もっと強いはず」と振り返った。

仲邑は3月2日が11歳の誕生日。この日の敗因については無言で、悔しそうな表情を見せた。それでも「きょうの囲碁は勉強になった?」の質問には大きくうなずいた。

次戦は第46期名人戦予選Cで堀本満成四段(30)と対戦する。仲邑が11歳の初白星を目指す。