千葉県野田市の小学4年生栗原心愛(みあ)さん(当時10)が虐待され、死亡した事件で、傷害致死罪などに問われた父勇一郎被告(42)の裁判員裁判の第4回公判が27日、千葉地裁で開かれ、心愛さんの母(33)は勇一郎被告が虐待した理由について「正義感がとても強い心愛の性格そのものが気に入らなかったのだと思う」と証言した。

昨年1月22~24日の傷害致死事件について、勇一郎被告は「食事を与えなかったことはなく、顔面に冷水を浴びせ続けたりしていない」と否定しているが、母は前日から食事を与えず、肌着姿で風呂場に立たせ、頭から強い勢いで冷水をかけていたと証言。「できるだけ重い刑にしてほしい」と訴えた。勇一郎被告は無表情だった。