新型コロナウイルス感染拡大を受けて、政府が基本方針を示した先月25日夜、安倍内閣の3閣僚が、自民党の杉本水脈(みお)衆院議員が国会近くの憲政記念館で開いたパーティーに出席していたことが、2日の参院予算委員会で明らかになった。立憲民主党の蓮舫議員が指摘した。

竹本直一科学技術担当相、北村誠吾地方創生担当相、西村康稔経済再生担当相の3人で、3人とも事実関係を認めた。25日発表の政府基本方針では、全国一律の自粛要請は行わないとしながらも、イベントを開く際は開催の必要性をあらためて検討するよう、国民に呼びかける内容となっている。

西村氏は「出入り口には消毒液が置かれ。一定の対応がとられていたと記憶している」「人数は減っていたと思う」などと釈明したが、蓮舫氏に「国民には会合を回避してくれと呼びかけている」と突っ込まれ「今思えば、主催者に確認すべきだった」と、述べた。

安倍内閣では、ほかにも秋葉賢也首相補佐官が、全国的なイベントの自粛要請が出た先月26日に、地元の仙台市で出版記念パーティーを開いていたことが分かり、批判が集まっている。首相は、秋葉氏については先月28日、直接注意したことを明かした

首相はまた、先月16日の対策本部会合を、地元会合を優先して欠席した小泉進次郎環境相、森雅子法相、萩生田光一文科相、森雅子法相についても、菅義偉官房長官を通じて、注意を伝えたと述べた。