将棋の最年少プロ、藤井聡太七段(17)が16日、大阪市の関西将棋会館で指された第68期王座戦2次予選で阿部隆八段(52)を100手で破り、挑戦者決定トーナメント(T)進出に王手をかけた。

熱戦を制した藤井は「バランスを取るのが難しい将棋でした。途中は自信のない展開になってしまった」と振り返った。昨期、王座戦では決定Tに進出。今期はシードで2次予選からの出場となり、本局が初戦だった。

決定Tは計16人でトーナメントを行う。2次予選決勝を含め、5連勝すれば、永瀬拓矢王座(27)への挑戦者となる。王座戦2次予選決勝では谷川浩司九段と大橋貴洸六段の勝者と対戦する。「まずはトーナメントに進めるように頑張りたい」と意気込んだ。