子供に人気のスナック菓子「ベビースターラーメン」が、新型コロナウイルスの感染拡大による臨時休校で登校できない子どもたちを笑顔にした。「ベビースターラーメン」の工場一体型テーマパーク「おやつタウン」を運営する、三重県津市の「おやつタウン」は、臨時休校の影響で子供の受け入れが増えた学童保育施設を支援するため、同市の69カ所の施設に、計3000人の1週間分のお菓子を無料で届ける施策を始めた。

おやつタウンの担当者によると、テーマパークが2月29日から臨時休園が続く中「遊びに行く機会、場所が少なくなったお子さんたちのために、何か楽しい時間を作ることが出来ないか」と話が持ち上がったという。行政と連絡、情報交換する中で、臨時休校が始まって以降、学童保育施設にいつもより多くの子供が長時間、滞在するようになり、指導員が子供のおやつを準備するのが大変になったという話が出たという。津市教育委員会に確認したところ、69カ所の学童保育施設で3000人の子供を預かっていることが判明し、17日からお菓子のプレゼントを行うことを決めたという。

届けたのは、「おやつタウン」で限定販売している「スペシャルパック」(1100円、税込み)で、1袋の中にベビースターラーメンなど7種類のお菓子が入っており、1週間分のお菓子として子供1人あたり1袋を贈った。3000パックのお菓子を今週いっぱいで届ける予定で、総額330万円の太っ腹な贈り物となる。

18日に実際に学童保育施設に届けに行った担当者は「お子さまたちの、はじけるような笑顔で元気をもらいました」と感想を語った。テーマパークの臨時休園は22日まで延長しているが「お子さんの声が聞こえない中で仕事をしてきましたが、実際にお渡しして笑顔と出会えて、やって良かったと思いました」と喜んだ。

テーマパークの再開園については、政府が19日に示す予定の今後の方針を受けての判断となる。担当者は「少しでも状況が落ち着き、開園できることになったら、安全を第一に、お子さんたちが元気になることが出来るようなイベントを行うことが出来るよう、検討しています」と説明した。【村上幸将】