東京都の小池百合子知事が25日夜、都庁で会見を開き、新たに41人の新型コロナウイルスの感染者が発生したことを受けて、週末の不要不急の外出の自粛を呼びかけた。

質疑応答の中で、小池知事自身が23日の会議で、感染が爆発的に拡大した場合、都市の封鎖(ロックダウン)に踏み切る可能性に言及したことについて、その基準を問う質問が出た。同知事は、まず23日の発言について「何もしなく、このままの推移が続けばロックダウンを招いてしまうと申し上げた。即、ということではございません」と、即時のロックダウンは否定した。

一方で「重大局面に来ている。平日は家で仕事していただき、週末もそれぞれの家でお過ごしいただく。海外はパリ、ニューヨークも人っ子一人いない。皆様のご協力をいただきたい」と週末の外出自粛要請への理解を求めた。その上で、判断基準について「やはり有識者のご助言をいただき、社会活動を考えての政治的判断が必要。医療キャパシティーなど総合判断が求められる」と説明した。【村上幸将】