囲碁の最年少プロ、仲邑菫(なかむら・すみれ)初段(11)が2日、大阪市の日本棋院関西総本部で打たれた第47期天元戦予選Cで武井孝志七段(41)に敗れ、小学6年の初戦を白星で飾れなかった。仲邑は終盤にリードを奪われ、惜敗した。終局後、質問には無言だった。

仲邑は、日本棋院が世界で戦える棋士を育成するために新設した「英才枠」で昨年4月に史上最年少の10歳0カ月でプロ入りした。プロ2年目の飛躍への意気込みを問われると、大きくうなずいた。191手までで黒番中押し勝ちした武井は「ずっと難しかった。中盤に攻めることができて形勢がよくなった」と話し、仲邑の印象について「強かった」と振り返った。