本因坊文裕(30=井山裕太)への挑戦権を目指す、囲碁の第75期本因坊戦挑戦者決定プレーオフ、芝野虎丸名人(20)対許家元八段(22)戦が6日午前10時から、東京・市ケ谷「日本棋院」で始まった。

8人による挑決リーグ最終局は今月3日に行われ、芝野と許が6勝1敗で並び、プレーオフに持ち込まれた。以下、羽根直樹碁聖と一力遼八段は残留。河野臨九段、山下敬吾九段、志田達哉八段、横塚力七段は陥落となった。

黒番(先手)の芝野は昨年10月、19歳11カ月で史上初の10代名人になった。同年12月には井山から王座を奪って史上最年少で2冠、現在村川大介十段にも挑戦して1勝1敗と、最も勢いがある。白番(後手)の許は18年8月、当時囲碁界の七大タイトル(棋聖・名人・本因坊・王座・天元・碁聖・十段)を独占していた井山から碁聖を奪っている。どちらも、初めての本因坊戦7番勝負行きを狙う。

持ち時間は各5時間。同日夜には決着の見込み。