新型コロナウイルスの感染拡大を受け、将棋の名人戦の延期が6日、名人戦実行委員会から発表された。

当初の予定では、7番勝負第1局は4月8~9日の2日制で、東京都文京区「ホテル椿山荘東京」で開幕の予定だった。第2局(4月25~26日、大分県宇佐市「宇佐神宮」)、第3局(5月7~8日、三重県鳥羽市「戸田家」)も延期。第4局(5月19~20日)の会場として予定している長野県高山村「緑霞山宿 藤井荘」を、開幕局にする方向で調整する。

将棋界で最も歴史のあるタイトル戦である名人戦が、このような形で延期されるのは極めて異例。

初防衛を目指す豊島将之名人(29)は、「延期は仕方ない。この状況で、(自宅のある)兵庫から東京に移動して対局することには不安もあったので、ホッとしている。メンタル面でも立て直して開幕に臨みたい」。挑戦者で名人戦に初めて登場する渡辺明王将(35)は、「1週間ぐらい前から延期の可能性があると思っていた。将棋を気兼ねなく楽しんでもらえる状況に1日でも早くなってもらいたい」と、コメントを発表した。