新型コロナウイルスの感染拡大を受け、日本将棋連盟は15日、第31期女流王位戦5番勝負第1局の中止を発表した。里見香奈女流王位(28)対加藤桃子女流三段(25)として、22日に札幌市「京王プラザホテル札幌」で行われる予定だった。

女流王位戦は今月1日、当初第1局として開催予定だった兵庫県姫路市「夢乃井」での対局中止を発表。22日に第2局を第1局とし、以下第3局(5月27日、福岡県飯塚市「旧伊藤伝右衛門邸」)を第2局、第4局(6月9日、徳島市「徳島市立徳島城博物館」)を第3局という形での開催方針だった。日程の再調整を余儀なくされた。

将棋界では、第78期名人戦(豊島将之名人対渡辺明棋王)の延期が6日に発表された。7番勝負第1局は4月8~9日の2日制で、東京都文京区「ホテル椿山荘東京」での開幕を予定していた。第2局(4月25~26日、大分県宇佐市「宇佐神宮」)、第3局(5月7~8日、三重県鳥羽市「戸田家」)も延期。第4局(5月19~20日)の会場として予定している長野県高山村「緑霞山宿 藤井荘」を、開幕局にする方向で調整している。

また、9日には第5期叡王戦7番勝負の開幕の延期も発表された。初防衛を目指す永瀬拓矢叡王(27)と初登場の豊島将之竜王・名人(29)が、今月12日、山形県天童市「ほほえみの宿 滝の湯」で第1局を行う予定だった。延期後の開催日と会場は未定。5月4日に名古屋市「亀岳林 万松寺」で行う予定だった第2局も、同様に未定。第3局以降も対局者や関係者らの健康確保を優先し、今後の状況を見ながら開催を検討いるという。